アデュールパセをサロンワークに取り入れた理由|導入した背景と施術への考え方【美容師向け】

美容師向け|施術・技術解説

美容師の皆さんは、カラーやパーマをしたお客様が、次に来店されたときの髪をどこまで意識していますか?

施術直後はツヤツヤ。きれいにカラーも染まって、お客様も喜んで帰られる。

でも、1か月後に来店されたときには、毛先がパサついていたり、色落ちが進んでいたり。

私は以前から、この「美容室を出た後の髪」が気になっていました。

そこで長年悩んでいたのが、カラーやパーマ後の残留薬剤や残留アルカリへの対応です。

いろいろな処理剤を試しても納得できず、たどり着いたのがアデュールパセでした。

現在はカラー、パーマ、縮毛矯正、ヘッドスパなど、さまざまな施術に取り入れています。

今回は、アデュールパセ専属講師でもある私が、実際のサロンでどのように使い、何を大切にしているのかをお話しします。

お客様自身が仕上がりの違いに気づいてくれるようになった

アデュールパセを導入してから、私が特にうれしく感じているのは、お客様自身が施術後の変化を言葉にしてくださることです。

「ここでカラーすると、カラーのにおいが気にならないの!」

「髪がサラサラになった!」

「今までのきしみが気にならなくなった!」

こうした声をいただくようになりました。

特に多いのは、カラーやパーマ後のにおいについてのお話です。

以前はトリートメントをしても、「よく分からないけど、たぶん髪にいいんですよね」という反応のお客様もいらっしゃいました。

でも今は、ご自身で手触りやにおいの違いに気づいてくださることがあります。

さらに印象的なのが、一度ほかの美容室へ行かれたお客様が戻ってこられたときのこと。

「前はカラーのにおいが気にならなかったから、ほかのお店で染めたら、こんなににおうんだと思った」

そんなお話を聞くことがあります。

もちろん、においの感じ方には個人差がありますし、カラー剤の種類によっても違います。

また、匂いがしないことは、髪に残ったアンモニアの匂いがしないということです。

このツンとした匂いがお客様に強く残れば残っているほど残留残ってます。

お客様自身が仕上がりを実感してくださることは、美容師として大きな喜びです。

私が実践しているカラー施術の工程

現在、私のサロンではカラー施術の前処理から仕上げまで、アデュールパセの商品を組み合わせています。

ただ、一つの商品だけで何もかも解決できるとは考えていません。

それぞれの役割を考えながら使っています。

① カラーメイクコンディショナーで前処理

最初に使用するのが、カラーメイクコンディショナーです。

私のサロンでは頭皮と髪に塗布し、カラー施術前のコンディションを整える目的で使用しています。

頭皮への配慮と、髪へのカラー施術をサポートすることを意識した前処理です。

この商品は、施術前だけでなく最後のブローローションとしても使用しています。

一本の製品を、施術前と仕上げの両方に取り入れられるところが気に入っています。

ただし、頭皮の刺激やかぶれを完全に防ぐものではありません。カラー剤の使用上の注意やパッチテストなどの安全確認は別に必要です。

② カラー・シャンプー後にフイヤージュ

通常どおりカラーを施術し、シャンプーで薬剤を洗い流した後にフイヤージュを使用します。

フイヤージュは、私がアデュールパセを導入するきっかけになった商品です。

メーカーの使用案内では、カラー後の処理として、約3Lのお湯に3プッシュを希釈し、頭皮と髪に3分以上かけ流す方法が紹介されています。

私のサロンでは、カップでかけ流す方法から、循環式のシャワーヘッドを使う方法へ変更しました。

その方が頭皮と髪全体にムラなく液を行き渡らせやすいと感じたからです。

実際の施術では、薬剤の種類や毛髪状態を確認しながら後処理を行っています。

ここで大切なのは、単にフイヤージュを使うことではなく、どのような目的で、どのような状態の髪に使用するのかを理解することだと思っています。

なお、循環式シャワーによって成分の浸透量や残留薬剤の除去率が高くなるかどうかは、私自身の使用感だけでは証明できません。

③ ラスィーヌトリートメントとティージュ

次にトリートメントです。

私が使っているラスィーヌトリートメントは、濡れた髪に塗布したときの指通りが気に入っています。

全体になじませて、目の細かいコームで髪を整えると、引っかかりが少なく感じられるんです。

もちろん、ダメージが大きい毛髪を無理にコーミングしないなど、髪の状態に応じた注意は必要です。

さらに、私のサロンではヒアルロン酸を含むティージュを組み合わせています。

私は、この組み合わせによるしっとり感やまとまりを、水分を抱えるスポンジのようなイメージで説明することがあります。

ただし、実際に髪内部で新しいスポンジ状の構造が作られるという意味ではありません。

あくまで仕上がりをイメージしていただくための表現です。

④ ミラージュで頭皮ケア、仕上げにもカラーメイクコンディショナー

その後、頭皮には化粧水のミラージュを使用しています。

頭皮の乾燥に配慮し、施術後の頭皮を整えることが目的です。

そして最後に、カラーメイクコンディショナーを髪になじませて乾かします。

ブロー時の指通りやツヤ、まとまりを整えるためです。

私のサロンでは、こうした工程をカラー施術の一連の流れとして取り入れています。

ただ商品を増やすのではなく、それぞれの工程に意味を持たせたいと思っています。

トリートメントで仕上がりを整えるだけでは足りないと思う理由

私は、トリートメントそのものを否定しているわけではありません。

髪の指通りをよくしたり、摩擦を減らしたり、扱いやすくすることは大切です。

でも、その場の手触りだけに注目すると、施術中にどれだけ髪へ負担をかけたのかが見えにくくなることがあります。

カラーやパーマでは、薬剤の選び方、放置時間、既染部への塗布、洗浄、後処理など、さまざまな工程が仕上がりに関係します。

私は、残留する可能性のある薬剤成分やアルカリへの対応も、その中の大切な一つだと考えています。

もちろん、すべての残留成分が時間の経過とともに髪を傷ませ続けるわけではなく、後処理だけでダメージをゼロにすることもできません。

それでも、適切な洗浄と後処理を含め、施術全体でできるだけ髪に余計な負担をかけないことは、美容師として大切にしたい部分です。

以前、白髪染めで髪・頭皮が痛む本当の理由 でも、カラーによる髪と頭皮への負担についてお話ししました。

美しい仕上がりを長く楽しんでいただくためには、目に見えるツヤだけでなく、施術の工程そのものを考える必要があると思っています。

私がオプショントリートメント中心の施術をやめた理由

以前働いていた美容室では、カラー料金とは別に前処理・後処理・トリートメントなどの追加メニューがありました。

お客様が選んでくだされば使えるけれど、選ばなければ使えない。

私は、そこにずっと疑問がありました。

美容師は技術職なのに、自分が必要だと思う処理剤を、お客様のオプション選択によって使い分ける。

それでは、必要なケアまでお客様の判断に任せることになってしまいます。

だから独立してからは、髪の状態に合う施術を自分で考え、必要な工程を組み込むスタイルに変えました。

アデュールパセの商品を取り入れているのも、その考え方の一つです。

すべてのお客様に同じ量や同じ工程が最適とは限りませんが、必要なケアをその場の追加販売に頼らないことは、私が大切にしている方針です。

この考え方については、美容師がトリートメントをすすめる理由。私がすすめなくなった理由 でも紹介しています。

美容師さんに伝えたいのは、次回来店までの髪に責任を持つこと

私が美容師さんに一番伝えたいこと。

それは、目の前の仕上がりだけでなく、美容室を出た後の髪まで考えてほしいということです。

せっかく素敵な髪色や髪型に仕上げても、数週間後にパサつきや色落ちが気になれば、お客様の満足度は下がってしまうかもしれません。

私は、美容室での仕上がりは、その日だけで終わるものではないと思っています。

次回ご来店されたとき、どんな状態で戻ってこられるか。

乾かしやすかったか。

色の変化はどうだったか。

毛先の手触りはどうだったか。

そこまで確認して、次の施術を考える。

そういう仕事を続けることが、お客様との長い信頼関係につながるのではないでしょうか。

アデュールパセは、私にとってその考え方をサロンワークで実践するための選択肢の一つです。

商品がすべてを解決してくれるわけではありません。

薬剤選定や技術、毛髪診断、そしてお客様への説明があってこそ生かせるものです。

仕上げた瞬間がきれいなのは当たり前。その後の髪をどれだけ大切に考えられるか。

私はこれからも、そこにこだわってサロンワークを続けていきたいと思っています。


アデュールパセの商品について

今回紹介したフイヤージュ、カラーメイクコンディショナー、ラスィーヌトリートメント、ティージュ、ミラージュなどは、私が運営するACROオンラインストア(アデュールパセ正規取扱店)でも紹介・販売しています。

※筆者はアデュールパセの専属講師であり、サロンで製品を使用・販売しています。本記事の施術工程やお客様の反応は筆者の実践経験に基づくもので、すべての施術結果や特定の成分除去効果を保証するものではありません。