若作りと若く見えるは何が違う?美容師が思う大人女性の境界線

大人女性の髪型

若く見られたい!

女性であれば何歳でも、誰でも一度は思ったことがあるのではないでしょうか?

私も48歳ですから、少しでも若々しくいたいと思う気持ちはよく分かります。

でも、ここで気をつけてほしいことがあります。

それは「若作り」と「若く見える」は、似ているようで全然違うということです。

美容師として30年間、たくさんの女性の髪型を担当してきた私が感じている、この2つの違いについてお話しします。

若い娘と同じ髪型にしても、同じように若く見えるわけではない

お客様と髪型についてお話ししていると、「少しでも若く見せたい」というご希望をよく聞きます。

もちろん、若く見せたいと思うことは悪いことではありません。

ただ、若い子の髪型や髪色をそのまま真似すれば若く見えるのかというと、そうではないんですよね。

例えば、年頃の娘さんがいらっしゃる方。

娘さんの髪型や髪色、メイクを見て「かわいい!私もやってみたい!」と思うこともありますよね。

確かに流行の髪型やメイクは素敵です。

でも、それは娘さんの顔立ちや肌、雰囲気に似合っているから素敵に見えるということもあるんです。

同じものを取り入れたからといって、同じように似合うとは限りません。

むしろ、全体のバランスが合っていないと、頑張って若く見せようとしている印象が強くなってしまう場合もあります。

私は、若い子の流行を取り入れることが悪いとは思いません。

ただ、全部をそのまま真似するのではなく、今の自分に合うように変えていくことが大切だと思っています。

流行のアッシュカラーが、逆に顔をくすませることもある

例えば、外国人風のアッシュカラー。

赤みやオレンジみを抑えた、透明感のある髪色です。

若い女性がしていると、とてもおしゃれに見えることがありますよね。

でも、同じアッシュカラーにしたのに、なんだか顔色が悪く見えるという方もいらっしゃいます。

なぜでしょうか?

それは、髪色と肌の色、顔全体の印象とのバランスが関係しているからです。

年齢を重ねると、肌のくすみや質感の変化が気になってくる方もいます。

そこに青みや灰色みの強い髪色を合わせることで、かえって顔のくすみが目立つ場合もあるんです。

もちろん、日本人だからアッシュが似合わないというわけではありません。

同じ日本人でも肌の色や似合う色は違いますし、年齢だけで決まるものでもありません。

私がカラーを考えるときは、流行の色だからという理由だけでは選びません。

肌の色や顔立ち、普段のメイク、髪型なども見ながら、その人に合う色を考えています。

大切なのは、流行の色にすることではなく、その色が今の自分をきれいに見せてくれるかどうかなんですよね。

若作りに見せないために、美容師が実際にしていること

私は、若い人の流行を取り入れること自体は悪いと思っていません。

ただ、そのまま真似するのではなく、今の自分に似合うように少し変えることが大切だと思っています。

例えば、シースルーバング。

おでこが透けるくらい薄く作った前髪は、若い女性にはかわいく見えることがありますよね。

でも、私たち世代が同じようにすると、昔の80年代の前髪のように見えたり、逆に髪が薄く見えてしまう場合もあるんです。(笑)

だからといって、私はシースルーバングをおすすめしないわけではありません。

実際に少しずつカットしながら、お客様と鏡で確認します。

「このくらいの薄さでどうですか?」

「もう少し厚みを出した方が似合うと思うんですけど、どうですか?」

そんなふうに相談しながら、前髪の量を少しずつ調整していくんです。

逆に、若い人の流行でも、大人女性に積極的に取り入れたい髪型もあります。

例えば、韓国風の大きな巻き髪スタイル。

顔周りに大きなカールを作って、ふんわりとボリュームを出すスタイルは、大人女性にも似合いやすいんです。

年齢とともにトップや顔周りのボリュームが気になってくる方もいらっしゃいます。

そんなとき、大きなカールでふんわりとした動きをつけると、顔周りの印象も変わります。

もちろん、髪質や長さ、普段どこまでセットできるかによっても変わります。

つまり、若い子の流行だからダメということではないんです。

流行をそのまま真似するのではなく、自分に似合うように取り入れること。

私は、そのちょっとした調整が「若作り」と「若々しく見える」の違いにつながると思っています。

最後に|若作りと若々しさの違い

私は、若作りが悪いとは思っていません。

若く見られたいと思うことも、流行の髪型やメイクに挑戦することも、素敵なことだと思います。

ただ、若い子と同じ髪型や髪色にすれば若く見えるのかというと、そうではないんですよね。

大切なのは、今の自分に似合っているかどうか。

例えば、流行の前髪も少し厚みを変えるだけで印象が変わりますし、韓国風の巻き髪だって大人女性に似合うスタイルはたくさんあります。

私は、マイナス10歳、20歳を無理に目指すより、今の自分に合った髪型で自然に5歳くらい若々しく見える方が素敵だと思っています。

もちろん、好きな髪型を楽しむことが一番という考え方もあります。

でも、若く見られたいのであれば、流行をそのまま真似するのではなく、自分に似合うように少し変えてみる。

それだけでも印象は違ってくるんです。

若い頃の自分に戻る必要はないと思うんです。だって、今が一番若いんですから。

私は、今の自分を楽しみながら、緩やかに歳を重ねていきたいと思っています。

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