白髪って、一度気になり始めると、ついつい鏡で確認してしまいませんか?
前髪をかき上げたり、分け目を変えたり、合わせ鏡で後ろまで見てみたり。
そうすると、今まで気づかなかった白髪まで見つけてしまうんですよね。
そして「もう染めなきゃ!」となるわけです。
でも、ちょっと待ってください。
その白髪、本当に今すぐ染めないといけませんか?
私は美容師として30年間、たくさんの白髪染めをしてきました。
もちろん、白髪が気になるなら染めてもいいと思っています。
ただ、3週間ごとに染めている方には、できればもう少しだけ間隔を空けてほしいと思うんです。
今回は、その理由と私が実際にお客様へお伝えしていることをお話しします。
白髪染めは3週間ごとでも大丈夫?
結論から言うと、私は3週間ごとの白髪染めが絶対に悪いとは思っていません。
例えば、大切な結婚式や旅行など、どうしても外せない予定がある場合。
白髪が気になって楽しめないくらいなら、染めてもいいと思っています。
ただ、できれば4週間以上は空けてほしいんですよね。
なぜなら、一般的な白髪染めは、髪にも頭皮にも負担がかかるからです。
カラー剤を使う以上、ダメージを完全にゼロにすることはできません。
しかも、白髪染めって一回染めて終わりではありませんよね。
これから何年も繰り返していくものです。
そして、もう一つ。
美容室に通う時間もお金もかかります。
3週間ごとに来ていただけるのは、美容室にとってはありがたいことです。
でも私は、売上のために短い間隔で来店していただくより、できるだけ髪や頭皮への負担を減らしながら、長くカラーを楽しんでほしいと思っています。
そのため、3週間で白髪が気になるというお客様には、
「あと5日くらい、工夫して頑張ってみませんか?」
とお伝えすることがあります。
もちろん、無理に我慢してほしいわけではありません。
ただ、少しだけ染める間隔を延ばすという選択肢も考えてほしいんです。
3週間ごとの白髪染めで気をつけたいこと
白髪染めを繰り返すうえで、知っておいてほしいことがあります。
まず、髪のダメージです。
一般的なアルカリカラーでは、髪の内部に薬剤を作用させて色を染めています。
特に毎回毛先まで染めていると、すでに染めた部分にも繰り返し負担をかけることになります。
だから私は、毎回全体を染める必要があるのか、根元だけのリタッチでいいのかを考えます。
そして、頭皮への刺激もあります。
カラー剤にはアルカリ剤などが含まれているため、頭皮がヒリヒリしたり、赤みやかゆみが出たりする場合があります。
さらに、気をつけたいのがジアミンなどの酸化染料によるアレルギーです。
今まで何年も問題なく染めていた方でも、突然アレルギーを発症することがあります。
症状によっては、それまで使っていた酸化染毛剤で染められなくなることもあるんです。
もちろん、ヘアマニキュアやジアミンを含まないカラーなど、別の選択肢がある場合もあります。
ただし、黒髪を明るくできるか、白髪がどのくらい染まるか、選べる色などには違いや制限があります。
だからこそ、私はカラー剤を気軽に考えてほしくないんですよね。
そして、私がもう一つ大切にしているのが、カラー後の処理です。
カラー後には薬剤由来の成分が髪に残る場合があるため、適切な洗浄や後処理を行い、できるだけ余計なものを残さないようにしています。
もちろん、それでダメージやアレルギーのリスクがゼロになるわけではありません。
染める頻度だけでなく、染め方や染めた後のケアも大切なんです。
なお、酸化染毛剤は使用前に毎回48時間のパッチテストが必要です。以前かぶれたことがある場合は使用せず、かゆみや赤みなどの異常が出た場合は皮膚科へ相談してください。
白髪が気になるなら、まず分け目を変えてみませんか?
私は、お客様から白髪が気になると言われたとき、どこの白髪が一番気になるのかを確認します。
分け目なのか、生え際なのか、耳の周りなのか。
実は、白髪って場所によって目立ち方が違うんです。
例えば、いつも同じ位置で分けている方。
少しだけ分け目を変えると、白髪が目立ちにくくなる場合があります。
また、生え際の白髪が気になるなら、ヘアマスカラや白髪隠し用のファンデーションを使ってみるのも一つの方法です。
気になる部分だけを一時的にカバーできれば、それだけでも白髪のストレスが減ることがあります。
もちろん、毎朝つけるのはちょっと面倒ですよね。
でも、私はそのちょっとした工夫で、白髪染めを数日延ばせるなら、試してみる価値はあると思っています。
白髪を全部隠そうとするのではなく、人から見える部分を少し工夫してみる。
それだけでも違うんですよね。
次の白髪染めはいつがいい?私がお客様に伝えていること
お客様からよく聞かれる質問があります。
「次はいつ来たらいいですか?」
私はいつも、
「白髪が気になった頃でいいですよ」
とお答えしています。
ただし、できれば4週間以上は空けることをおすすめしています。
白髪が気になるタイミングって、人によって違うんですよね。
白髪がたくさんあっても気にならない方もいれば、少し伸びただけで気になって仕方がない方もいます。
私は、その気持ちまで否定するつもりはありません。
ただ、毎回3週間で染めるのが当たり前になっているなら、一度だけ4週間に延ばしてみませんか?
意外と大丈夫かもしれません。
それでもどうしても気になるのであれば、そのときにまた考えればいいと思います。
また、白髪の割合や髪色によっては、白髪ぼかしなど別の染め方を検討することもできます。
大切なのは、今の染め方や頻度が本当に自分に合っているのかを考えることだと思っています。
最後に|白髪染めは我慢ではなく、上手に付き合っていくもの
私は、白髪染めをやめた方がいいとは思っていません。
白髪が気になるなら染めてもいいですし、染めることで気分が良くなるなら、それも大切なことだと思います。
ただ、白髪染めはこれから先も何年も続けていく可能性があるものです。
だからこそ、目先の白髪だけでなく、これからの髪や頭皮のことも考えてほしいんです。
3週間で染めたくなったら、あと5日だけ工夫してみる。
分け目を変えてみる。
ヘアマスカラで少しだけ隠してみる。
それでも気になるなら、美容師に相談してみる。
私は、そんな付き合い方でもいいと思っています。
白髪染めは、できるだけ髪や頭皮への負担を減らしながら、無理なく続けていくことが大切。
今の白髪をきれいに染めるだけでなく、10年後の髪のことまで考える。
私は美容師として、そういう提案をしていきたいと思っています。

