オーガニックと聞くと、体に良さそう、優しい成分と思っている人も多いのではないでしょうか?
白髪染めをする時に、オーガニックカラーでお願いしたり、今話題のカラートリートメントにオーガニックエキス配合と謳っている商品が人気であったり、とりあえずオーガニックを選んでおけば安心かなと思っていませんか?
そもそも、オーガニックとは何のことかきちんとわかっている人は、まだまだ少ないと思います。
今回は、そんな方のためにも、髪のプロである美容師がオーガニック配合のカラートリートメントについて、解説するとともに、オーガニックの定義についても、ご紹介したいと思います。
これを読めば、オーガニック商品なのかオーガニックエキス配合商品なのかわからずに飛びつくのは危険だということに気づけますよ!
オーガニックの良さと、オーガニック配合の落とし穴を理解することで、食品を選ぶとき、染める方法を選ぶとき、カラー剤の種類を知ることで、より良いものを発見できると思います。
少しでも皆さんのお役に立てたらと思いますので、ぜひご覧ください(*^_^*)
では、さっそく♪
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そもそもオーガニックの定義とは?
オーガニックとは、化学肥料や農薬を使用せずに栽培している野菜や、添加物を入れていない食料品などをさす言葉として使われるのが最も知られていると思います。
無農薬で栽培された植物、野菜は体に良さそうですよね。
『オーガニック』とは直訳すると「有機の」という意味で、有機栽培、有機農業やその農産物、畜産品を含めた生産物のこともオーガニックと言ったりします。
有機物とは、生物体を構成する、組織する、炭素を主な成分としている物質のことを言い、有機=生命をもち生活機能を備えているという意味ですが、簡単にいえば、命ある生き物そのものですね。
簡単に言いすぎでしょうか、ですが、有機のとか言ってもややこしいし分かりにくくないですか?(笑)
オーガニックの定義を改めて考えて見たところ、オーガニック=安全とは限らないと思います。
例えば、無農薬で栽培された野菜が安全なのかは100%ではなくて、化学肥料などを使ったものよりはリスクが低いだけでゼロリスクでは無いです。
1993年に『JONA』と言って、オーガニックを広める団体が設立されて、2000年には国内におけるJAS制度が始まりました。
2000年までは、生産者たちの自主的確認のみでオーガニックと言えましたが、現在では登録認定機関の検査や認証が必要とされていてオーガニックを表示できるルールが確立しているんです。
なので、オーガニック認定されるのは、難しいんですよ?!
ここで注意したいのが、オーガニックエキス配合商品がオーガニック商品であるかは別だという問題です。
カラーで言えば、オーガニックエキス自体はオーガニックですが、オーガニックカラーのカラーの薬剤自体は化学薬品が入っているのでオーガニックではないという事です!
そのカラートリートメントはオーガニック認証はありますか?
はい、ここでカラートリートメントの話に入りますね♪
最近話題のカラートリートメントですが、ボタニカル染料配合やオーガニックエキス配合(*^^*)と謳われ、髪を補修しながらほんのり染めて髪に優しいですよ~とアピールされてますが、この意味がわかりますか?!
オーガニックオリーブオイル配合の商品を見かけましたが、果たしてこれが髪に優しいのがどうか・・・。
オリーブを無農薬で育ててそのエキスをカラートリートメントに混ぜてから販売する、この混ぜた時点で他に何が入っているかわかりませんよね?
化学薬品が入ると、カラートリートメント自体はオーガニック認定されませんから、どれだけアピールしたところで何の意味もありません。
これは、美容室でするヘアカラーも一緒ですよ!
オーガニックカラーと謳っているお店が多いですが、お客様はどれだけ理解してそのメニューを選んでいるのでしょうか。
私の友人にも、オーガニックカラーをお気に入りとしている子がいますが、ハッキリ言ってバカでしょう。
お金だけ取られてカモにされているのに気づいて欲しいものです。
オーガニック=良さそうに思うのはカモ!
カモと言ったら申し訳ないですが、ハッキリ言ってカモですよ!
だって、私もカモってましたからね(笑)
まだ、知識が浅いころ、若かったのもあったのかネームバリューに騙されて、メニューの響きもいいので客としてオーガニックカラーをしたこともありますし、美容師としてそのメニューを扱っていた頃もありました。
粗末な店は、オーガニックカラーと言いつつ、全く髪に優しくない市販のカラー剤と変わらないのではないかという店もありましたよ。
ただ、オーガニックエキスが配合されたカラー剤で染めればオーガニックカラーと言っても嘘ではないからですねぇ。
省略して言ってるだけですから、オーガニックエキス配合のオーガニックではないカラー剤を使ってヘアカラーしていることを、オーガニックカラーと。
女子高生をJKと言ったり、女子高生が好きなプリント倶楽部をプリクラと言ったり、プリと言ったりするのとある意味似た感覚ですよ(笑)
オーガニック(無農薬)で育てられた草や花の汁をカラー剤に入れて染めたとしても、カラー剤にはジアミンやアルカリが入っているのでオーガニックではありません。
それを、料金をちょっと高めに設定して髪に優しい、頭皮にも優しいと言っている店は新手の詐欺かと思いますよ。
恐ろしいことに美容師でも、オーガニックとは何かわかっていないで、オーガニックカラーをしている店もあります。
ただ勤め先の美容室のメニューにオーガニックカラーがあって、料金はコレ、薬剤はコレを使って塗っておいてと指示に従うだけの無能な美容師。
そんなのザラにいますよ?だって私も初めはその一人でしたから(*^_^*)
気が付いて本当に良かったと思います!
おかげで今は、髪がキレイになったし、自信をもってお客様に提供できるし、自分自身もなるべく薄毛と白髪に悩まないでいいようにヘアケアと頭皮ケアを徹底していますからね。
この記事を読んでいる人の中には、カモになってしまっている人もいれば、カモにしている店で働いている人もいるでしょう。
少しでも正しい知識が広まって、髪の毛に悩む人が減ってくれたらと思いますが。
じゃあ、どうしてそんな商品が出回るのか、そんな仕事をしている人たちがいるのか?
これは、個人的な考えですが、商品が売れれば経済は回る、お金になるからですよ。
ショップ店員だって、良いと思ってなくても給料欲しさに、商品を売ったりするでしょう?
お金が無いとご飯が食べていけないですからね、良いと思ってなくてもそういう仕事をするしかないんですよ。
カモがいるから生きていけている人もいるのが現実な訳で、私はそういう仕事から離れられたことを本当に嬉しく思いますね。
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最後に
今回は、オーガニックの定義の話から、オーガニックカラーやオーガニックエキス配合のカラートリートメントについて書いてみましたが、どうでしたか?
結果何が言いたいのかというと、カラートリートメントはおススメしません!
オーガニックカラーも髪や頭皮に良いとは思いません!
詳しくは別の記事でも書かせてもらっていますが、オーガニック=安心、安全だという考え方はちょっと違うのではないかと考えます。
もちろん、オーガニックで良い商品も出回っていますし、オーガニック自体は良いことだと思いますが、ヘアカラーに関しては、ちょっと待ってと言いたいですね。
カラートリートメントを使用する前に、知識のあるプロの美容師に相談してみてはいかがでしょうか?
でないと、白髪で悩んでたはずが、髪のダメージや薄毛といった、悩みが逆に増える原因になりかねませんよ。
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