忙しい毎日の中で、時間を作って美容室に行くのは面倒くさいし、大変と思う人もいると思います。
お金もかかるし、でも、白髪は気になるし時間もお金も節約したい。
そう思って、市販のヘアカラー剤を使って自宅でヘアカラーをする方は多いのではないでしょうか。
中でも、最近人気なのが、泡カラーです。
今までは、クリームタイプのカラー剤ばかりでしたが、簡単に染めれる、ムラなく染まる、長い髪でも1個で足りるなど、というキャッチフレーズで人気を集めました。
お客様の中でも我慢できずに市販で染めちゃった、という方がたまにみかけられます。
ですが、簡単で安くて手軽に出来ると謳ったメリットの中には、恐ろしい危険性が隠れています。
テレビのコマーシャルや、広告などには、良いことしか言わず、書かれず、教えてくれないので知らない人も多いのです。
安くて手軽と思われてる泡カラーの裏側を美容師目線で、ズバッと解説していきます。
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白髪染めの泡タイプは痛む理由は?
泡タイプは塗りやすく染めやすいと思われがちですが、そもそもなぜ泡立つのか考えたことはありますか?
カラーは大きく分けて、1剤と2剤を混ぜて反応させたものを髪の毛に塗布します。
そして色素を定着させていくのですが、泡カラーの場合、大きく違う点が一つあります。
それは、界面活性剤がヘアカラー剤の中に入っているということです。
界面活性剤とは、食器用洗剤や、洗濯洗剤、シャンプーや石鹸など泡立つ物には、大体入っていると思って頂きたいです。
界面活性剤は、油と水を混ぜ合わせる性質があり、それによって油汚れ皮脂よごれを落としたりします。
この界面活性剤を大量に入れることで、泡立つカラー剤が出来るのです。
これだけ聞くと、シャンプーや石鹸に使われているなら、そんなに悪いものではないのかな?
っと思う方もいると思いますがそうでは、ありません。
界面活性剤の効果の一つに、薬剤の吸収率を高める作用があります。
泡タイプは、クリームタイプと比べて流れやすい泡なので、泡を髪の毛に吸着する能力を高めなければいけません。
この作用は、洗浄成分が汚れを落としやすくしてくれたりプラスに働くこともあります。
しかし、ヘアカラーの場合は、頭皮や髪の毛にダメージを与える成分の吸収力を高めてしまう危険性があるのです。
そして、髪の毛のダメージが大きければ大きいほど色の落ちは、早くなりもちが悪くなります。
カラーの色素を吸収する力もありますが、それ以上に傷める成分も吸収されやすい薬になっています。
白髪染め泡タイプとクリームとの違いは?
今までクリームタイプが主流でしたが、クリームタイプより泡カラーが人気の理由は、いくつかあります。
1つは、塗りやすさです。
クリームタイプでは、特にロングの髪ですと自分では、塗りにくいです。
その点、泡カラーは全体に馴染ませやすく全体が染めれた気分になります。
シャンプーのようにもみこむように使うと、鏡を使っても見えづらく染めにくい後頭部も、泡が行き届くので染めやすいです。
実際に染まってるかは、別ですが・・・。
もみこむだけで、髪全体に泡がいきわたるので、コームを使って液を伸ばすといった手間がなく楽に染めることができます。
また、ヘアカラーは体温によって染まる働きが変わってきます。
根元の方が、体温が伝わりやすく明るくなりやすいです。
そのため、クリームタイプの方が塗布に時間がかかりムラになりやすいと感じる方も多いみたいです。
もう1つは、コスパ値段です^^;
クリームタイプの場合、ある程度の髪の長さになってくると1つでは足りない場合があります。
かと言って、2つだと余るし、という問題が泡だと1つで足りることもあります。
じゃあ、泡タイプの方がお手軽なのでは?と感じますが、ダメージの観点からみてみましょう。
クリームタイプは、毛先に向かって伸ばすように塗っていくので、頭皮にカラー剤がつく量が少なくて済みます。
ですが、泡カラーの場合、髪の毛全体にまんべんなくつけることが出来る反面、頭皮にもベッタリとついてしまう可能性が高いのです。
しかも、泡カラーに入っている界面活性剤の働きで、吸収率が高くなるので、ジアミンやアルカリなどのアレルギー物質をより頭皮が吸収してしまいます。
そのため、ヘアカラーによるアレルギー症状が強く出る危険性が高いです。
美容室では、クリームタイプのものしか使わないところがほとんどです。
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白髪染め泡タイプは使い続けるとヤバい?
市販のものを使い続けると、薄毛の原因にもなりますし、肌トラブルも起きやすくなります。
泡タイプの白髪染めの中でも、商品によっては放置時間が違うものがあります。
しっかり染まるように決められた時間よりも長めにおいて、染まりをよくしようとする方もいますが、その分、髪へのダメージを与えることになります。
ヘアカラー剤は一定の時間を過ぎると、パワーは弱まり染まり方に差は出ないので、時間になったらすぐに流すようにしましょう。
置いたとしても記載されてる時間の+5分程度までだと思います。
美容室でも長くて30分前後ほどで、1時間もおくことはありません。
市販のヘアカラー剤は、どんな髪質でも染まるようにと、強い薬剤が使われているため、自然な色にならなかったりします。
薬剤の刺激が強いため、ヒリヒリしたり、かぶれてしまったり、頭皮がボロボロになったりします。
また、自宅で染める方は、染める前と染めた後のケアをしていない方がほとんだと思います。
何もせず、直接ただ髪と頭皮に塗布をし、染めた後もシャンプーを2回ほどしてトリートメントを付けて終わり。
という流れではないでしょうか?
そうなってくると、薬剤がどうしても髪と頭皮に残ってしまいます。
その薬剤の中に、アルカリが入っていて染める時には必要なんですが、染めた後は残っていると乾燥を引き起こし、色も抜けやすくなります。
大体3週間ほど残ると言われています。
アルカリ剤が残っていると、頭皮のかゆみの原因にもなりますし、最悪の場合アレルギーを引き起こし2度とカラーができない体質になることもあります。
髪もパサついていき、枝毛ができたり、ハリやコシが無くなっていきます。
ですが、ちゃんとした美容室では染める前に、頭皮を保護するケアをして塗布をしたり、染めた後もアルカリを除去するケアをしているので、安心して白髪染めをすることができます。
泡カラーで染めると何もケアをしなくなるので、髪や頭皮の事を考えると、大変な事になるのは想像つくと思います。
最後に
今回は、白髪染めのクリームタイプと泡タイプの違い、泡カラーについての説明、またメリットデメリットをご紹介させて頂きました。
値段や、手軽さを考えるとついつい手を出したくなる泡カラーですが、頭皮や髪のダメージを考えるとあまりおススメできないのも事実です。
この記事を読んで、白髪染めについてもう一度考える機会となって頂けたら幸いです。
個人的には、やはり美容室で染めて頂く方が安心だと思います。
でも、手軽さや値段を考えると、ついつい泡カラーしたくなりますよね。
ですが、その場の美しさだけではなく、5年後10年後を見据えたケアも大切になっていくのではないでしょうか。
自分にあった方法で、染めることが1番ですね。
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